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2021年9月21日に、中秋の名月によせて書いたものです。
うた散りの、トゥスクルを建国してまだ間もない頃のハクオロとベナウィのお話です。pixivと異なり、最後の一文を省略しています。
本編では外堀を埋められていつの間にか皇になっていますが、どこかで覚悟を決めた時があったのではないかと思い書きました。
このハクオロは多分以前からいた側近等にベナウィの出自(元皇族の外戚)聞かされてると思います。彼の言う「重く逃れられぬもの」とはその事です。
ハクオロの言う「あれは暗い夜を歩く為の希望の光」は月であり隣にいる者のことで、心地光明でベナウィが思い返しているのはこのことです。自分を月という希望の光だと彼が言うなら、彼は自分や皆にとっての太陽という希望の光だということ。