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【あらすじ】
江戸後期、春。
十六夜姫(アマテラス)の守り人である白夜一行は、江戸を中心に起きている怪奇現象や人間同士の諍(いさか)いの解決のため、各地を東奔西走していた。
ひと段落ついた所で現況報告のため、彼らは十六夜姫の元を尋ねるべく城下町にある茶屋で休んでいたのだが……
【登場人物】(※夢緒、雪、並津、鹿乃、伊杏は白夜の守り人でもある)
白夜(びゃくや)男・15歳
十六夜姫(アマテラス)直属の守り人。
アマテラスの弟スサノオの生まれ変わり。
姫からの使命を全うし、夢緒たちを率いるリーダー的存在。歳に見合わぬ落ち着きさがある。人間に憑く悪霊などを祓い清め、封印する力を持つ。
風鳴 夢緒(かざな ゆめお)男・18歳
大衆劇場「風鳴一座」の役者で、一座の花形。中性的な顔立ちをしている。
明るく活発な性格。女に間違われると怒るが、敵情調査をする際は女装する事がある。白夜を仲間一慕っている。太刀を武器とする。
旭奈 雪(あさひな ゆき)女・18歳
とある城に雇われていた隠密。左目に眼帯をしているが視力はいい。冷静沈着、クールな性格。情報収集にたけ、一行と別行動の時が多い。戦闘時は眼帯を外す。短刀、太刀を武器とする。
朝来 並津(あさご なつ)男・20歳
干鰯問屋(ほしかどいや)朝来屋の長男。関西弁を話す。鹿乃と一、二を争う酒豪。白夜と伊杏のボディガード。明るく豪快で、かなりの力持ち。身長190cm。体術を武器とする。
高見 鹿乃(たかみ しかの)女・21歳
くノ一。一行のお姉さん的存在。怪力の持ち主。情報収集が得意で、敵を必ず仕留める強さを持つ。最年長らしく他のメンバーのまとめ役を務めている。苦無、手裏剣、体術を武器とする。
野坂 伊杏(のざか いあん) 女・13歳
ロシア人の祖母と日本人の祖父の血を引くクォーター。最年少。財閥の箱入り娘。並津と馬が合う。小柄に加えすばしっこくて身軽。お嬢様らしからぬ自由奔放さで、たまに毒舌。剣術に長けており、脇差を武器とする。
十六夜姫(いざよいひめ)女・14歳
アマテラスの生まれ変わり。前世の記憶を全て保持。
14歳にして小さな城の主を務める。大人びているが、たまにお茶目な所も。
あまり城から出られないため、頭脳と戦略を持って白夜たちをサポートする。霊体(悪霊・幽鬼など)を祓い、封印する力を持つ。