不可解な会話についての調書 by2-B調査団

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江古田2-Bモブ生徒一同視点の白快。噛み合っているのかいないのかよくわからない二人を調査するクラスメイトの話。 始終しょうもない。 pixivに上げたものです。話に支障が出ない範囲で本文を削っています。 (以下は削りきれなかったぶんです。プロローグか何かだと思ってください) **** ことの発端はクラスの男子二人による会話だった。 「おはよう黒羽君。今日はさぞ寝不足だろうね」 「おー、ゲームに夢中になっちまってよ」 「フ……随分とスリリングなゲームだ」 「オレなんのゲーム買ったか言ったっけー?」 白馬探と黒羽快斗。この江古田高校2-Bで一番目立つやつ──もしくは一番突飛なやつを挙げろと言われたら、誰もがこの二択で悩むだろう。いや、目立つという点ならばもう一人とても美人な女子生徒がいるから迷いどころか。 それにしたってこの二人はまあ目立つ。白馬の方は、警視総監の息子でロンドンからの転校生かつ高校生探偵! ……と肩書きがとんでもないうえ、その長身と淡い色の髪とそれになにより整った甘いマスクで見た目までとんでもない。おかげで女子の視線は白馬に奪われっぱなしだし、男子の視線もある意味白馬に釘付けだ。2-Bの生徒は面白いことが大好きなので。 そう、2-Bの生徒は面白くてとんでもないことが大好きだ。それはだいたい黒羽快斗のせいである。 白馬探がどれほどとんでもない肩書きや見た目をしていたって、黒羽快斗のとんでもなさには敵わない。とにかくやることなすこととんでもないのだ。2-Bの生徒はみんな快斗の起こすとんでもないことが大好きで、快斗のことも大好きだった。 と、そんな目立つ二人が朝の教室で言葉を交わしていた。それ自体はそれほど珍しいことでもない。 2-Bの生徒たちは、二人の会話に気づく者も気づかない者も、それぞれ自分のことをしていた。友達とのお喋りにいそしんだり、予習復習をしたり居眠りをしたり。とにかく白馬と快斗の会話は彼らにとってはBGMで、耳に入っても聞き流していたのだ。 ──この瞬間までは。