冥界エキゾチックリゾート(29)　～氷砂糖を嚙み砕く～

王の心の部屋を出ると、通路を挟んで、遊戯の部屋……これから住む予定の新居のドアが見えた。 「オレの家は案内した。次はお前の番だな」と言わんばかりに、王が遊戯を見つめる。 部屋に入れると、隠し事がバレそうだ。 しかし、ここで露骨な行動を取ったら、逆に怪しまれる。 いっそ中に入れ、素知らぬ顔をしていたら、何とかなるのではないか！ そう考えた遊戯だったが、バレないわけがなかった。 冥界エキゾチックリゾート(28)　～決闘王の心胆を寒からしめる～ https://sonar-s.com/novels/91128983-d1e9-4ae6-ad0d-2bb50f89ec0c 冥界エキゾチックリゾート(30)　～心の隙間にシンデレラフィット～ https://sonar-s.com/novels/6d54234c-df8a-4249-9fe6-e7706083ace6