あのスティークを切り開き 第1章「針」

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<あらすじ> 高校を中退したばかりの少年・レオは、編み物の名手。祖母がオープンするニットカフェでアルバイトをしにやってきた。 ニットカフェの隣の店には、身長190cm、全身タトゥーの入った男「たっちゃんさん」が居た。 気のいいたっちゃんさんは、レオが「ある理由」で編むことのできない、カラフルなニット「フェアアイル」を一緒に編もう、と申し出る。 レオもまた、絵の才能を発揮し、彫り師のたっちゃんさんと共に、タトゥーの図案を描いていく。 レオとたっちゃんさんは、フェアアイルを編み上げた暁には、発祥の地「フェア島」へ旅に出るという約束をする。それは、二人の過去の悲しみや後悔に決着をつけるための旅だった。 二人の「針」を持つ男がバディとなり、旅の果てに、それぞれの未来を切り開くまでの物語。

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