5864字
全体公開
リハビリ短文。
「通りすがりのイケメン佐藤」カードに全て持っていかれました。ナゴヤ諦めてキャンディイベの零さんです。
矢印も×も発生しないおじさん二人のいちゃいちゃ（notカップル）話。しかも（自称）空獄生産工場なので、空→獄の前提です。（空→）獄＋零。苦手な方はご注意下さい。
くっついていない、付き合うつもりもない、もっと言えばたまの二、三度過ちを犯してもセフレという発展すらない零さんと獄さん。この二人で書きたいのは、おじさん達が損得感情と惰性の上にうっすらとした情を募らせていくような、そんな関係です。
野望があるからそれ以外の事に本気にならない零さんと、本気でないのが分かっているから安心して口説かれて（気が向けばそれに乗ってやる）獄さん。
大人の暇つぶしではなく、不器用な大人達がそれぞれ自分や相手の弱いところに目を瞑りながら近くに遠くにある緩ぅい繋がり、っていうのが理想です。
基本、脳内は空獄生産工場なのでいつもいかにして二人をくっつけようかでグルグルしているわけですが、今回の獄さんは交際絶対拒否な獄さん。
で、本気のお子ちゃまからは絶対に気持ちを受け取る気はないのに、（相手への好意はあるから）拒み続けるのも辛く苦しい。そんな獄さんの逃げ場が零さんになってます。
零さんは零さんで、自分より若い奴がさらに若い小僧のために無理な背伸びをしている姿を、揶揄ったり慰めたりして遊んでる。ただ時々、自分の息子と似た年齢の小僧達にも矛先を向けて煽ったり、それに焦る獄さんを楽しんでたりと意地の悪い悪戯を仕掛ける。素直にくっつきゃいーのにねー、なんてお節介に思う気持ちも多少はあるがそれを押し付けることはない、という立ち位置。
とはいえ零さんも完璧では無いので、ちょっと弱ってる時なんか獄さんに甘えてみたりして、普段無様を晒している自覚のある獄さんが「ちっ、仕方ねーな」なんて慰めることも。持ちつ持たれつのずるずるとしたバランス。
利害関係からは少し踏み込んでいるけれど、本人達にとっては後腐れのないコミュニケーションを築いていて欲しいなと思っています。
でもいずれ零さんの野望が果たされた暁には、獄さんに本気になって欲しいという欲もあり（獄至上主義）
こういうの、言葉で語らず話として書けって自分でも思うんですけどね。獄さんにかける情熱が過多すぎて妄想に手先が追いつかんのです。