季節は春(8)

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大逆事件の判決が出たのちも報道規制と自己検閲が続く中、啄木は土岐哀果(とき あいか)と出会い、雑誌の創刊に奔走します。社会運動の場として雑誌の創刊に賭ける彼は、しかし最近腹が膨れてどうも妙だなと感じていますが……。時は残酷に過ぎ、じわじわと病魔が彼に迫りつつあります。

二つの海と書いてふたみです/好きな作家はトルストイと舞城王太郎/啄推し文アルお司書20↑