酸性の羽音

4882字
ソナーズユーザー限定公開
僕に興味がない、母親ごっこをする母さん。ほとんど帰ってこない父さん。壁のある友人たち。 誰も彼も、僕に興味がないらしい。 そんな僕の前に、一匹の羽虫が現れる。その日から羽虫は毎日姿を見せるようになって、気がつけば僕の支えになっていてーーーー 僕がこんな結末を迎えるのは、きっと当然なんだろう。

羽虫です。水辺の蚊柱はだいたい家族の仕業です。いつもご迷惑をおかけしております。最新作は『酸性の羽音』