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非公開
イシュさんの望みを叶えました。本当に叶ったかどうかは別の話です。
例えば刀剣男士に好意を抱いたとして。
それを刀剣男士に伝えてしまえば、それは対象の刀剣男士を励起した審神者の言葉になってしまう。
ファンタジーに置き換えて考えれば、召喚獣にとっての召喚士の言葉。つまりご主人様の言葉なのだから、使役されている方としては従わざるを得ない。
刀剣男士に恋などするものではない。
自分に従うものに対して欲求など抱いたところで、それは独りよがりの人形遊びに過ぎないのだから。
どうせ人形遊びなら、本当に人形で満足してしまえばいいのだ。
けれども重々ご用心。
そこはどこ? あなたはだあれ?
仮にもあなたの霊域である本丸で、ものの心を励起する能力をもっている審神者が、人形を誰よりも己の近くに置いていて、どうなるか一瞬でも考えなかった?
一瞬でも怖いと思わなかった?
それでもその方法を選んでしまったのなら、ご愁傷様。お生憎様。
さぁさぁ皆様お手を拝借。
一本締めか合掌かは、あなたにお任せいたしましょう。
って話です!!