想い、燃え上がり、キミのもとへ

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【声劇台本(男0:女2:不問0)】 心を込めて描いた絵を、自分で燃やす人が居た。 燻る恋心を隠し、その横顔を見る人が居た。 ───── 椿は、通っている絵画教室で、絵画のように美しい顔をする一人の女性に目を奪われた。 その顔は時折見られるもので、それでいて、椿に向けて見せることは絶対にない顔だった。 すこしずつその女性──天音と話をするようになり、少しずつ仲良くなっていったが、それでも。 どうしてその顔をするのだろう。 どうしてその顔を私に向けてくれないのだろう。 いつのまにか私はこれほどまでに貴女に心を奪われているというのに。 それでも、椿は天音と話している時間が、同じ空間に居る時間が、とても大事に思えていた。 椿はふと天音がこれまでに描いた絵について訊ねた。 天音はそれに答えるとともに、描いた絵に向けて、その顔を見せるのだった。 ───── 椿(♀):国枝 椿(くにえだ つばき)。24歳。絵画教室に通っており、水彩を学んでいる。 天音(♀):安ケ平 天音(やすがひら あまね)。28歳。絵画教室に通っており、油彩を学んでいる。 ───── 本作品を上演する際は、利用規約の確認をお願いします(閲覧のみの場合は確認不要です)。 https://sonar-s.com/novels/e0a44509-3417-4432-a778-463af51c54c3
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のび男(twitter:@nobio0205)の一次(ときどき二次)創作の世界があふれ出すアカウントです。