歌う丘

8336字
全体公開
とある山間の村のお屋敷に、いたって物静かな幼領主がいました。
 裏手の丘には物言わぬ石碑と目には映らないなにか。
 渓谷からは鳥人の綺麗な歌声が聞こえてきます。 彼女らはその歌声で人に魔法をかけ、美貌で幻惑することに長けた一族でした。 しかし、子供をさらいに村をおそいにきたとき、鳥人の中の一人の娘が、その少年の異変に気付きます。
 なんと物静かな幼領主は盲ろうだったのです。 "目も見えず、耳も聞こえないのに、この子はどうして笑えるんだろう——?" 若さと無垢が交差する、ささやかなコミュニケーションは、そして伝説に。 実は転◯?! 人間くさいモンスターたちと悪魔みたいな人間たちが織りなす不条理上等、ほっこりできて、笑って、泣ける一話完結型のファンタジー第一作。

魔法のiらんどをメインに活動中。笑えてほっこりできて、ときどき怖い、そんな神様になって、早く我が闘争を全国に届けたい! あまり堅苦しく考える人間じゃないので、ぜひ気軽に、お仕事の相談、フォロー、応援メッセください! どう評価されるか怖いけど、「これでいいんだよ、これで」って言ってもらえるように頑張る!