花を咲かせるだけと馬鹿にされていたけれど、実は希少な魔法でした

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花を咲かせる魔法しか使えないリシェル。 実用性を重んじるこの国で、その魔法に価値が見出されることはなく、婚約者からも「無能」と見捨てられていた。 王宮の舞踏会で出会ったのは、銀の瞳を持つ異国の魔導士フェルディア。 彼は、リシェルの中に眠る“花を咲かせる”だけではない、もっと深く、もっと稀有な力を見抜いていた。 元婚約者からの侮蔑の中で、フェルディアの言葉と魔力に導かれ、リシェルは自分の魔法の本質に触れはじめる。 かつて無価値とされた魔法が、たった一つの出会いをきっかけに、その意味を変えていく——

好きなものを好きだって言う用垢です。なろう連載中。