日も高い昼間だというのに、閉め切られた一室。従六位の蔵人、藤原勒意がそこで対面したのは、憧れの直属の上司、蔵人頭だった。 真面目で心優しい勒意は、さる高貴な女君と文を交わしていた。何か月も手応えのな……