今日の宝石も、パンドラではなかった。 『仕事』帰りの夜道を、快斗は俯きながら歩く。出口の見えない戦いに、その夜はなぜか虚無感を禁じ得なかった。 そのときふと、手がポケットに入れていたスマホに触れる。 ……