言葉なく抱き合ったあの五分間を、ボクは決して忘れない

6091字
ソナーズユーザー限定公開
温かな指先が頬にふれる。コタツの中で上気したボクよりも、さらに熱をおびた指先……緊張の程は彼女の方が上だと知る。 「内緒だよ……」 照れくさそうに目を伏せ、薄闇の中でノブちゃんが笑う。 ベッドからは、マリコの規則正しい寝息が聞こえてくる。罪悪感に胸が痛んだ。

純文学ずきのモノカキ。エログロ書きだけど、最近はキレイなの書いてます。小説は主にカクヨムで公開→ http://bit.ly/3EwYVHX