学校に行けなくなったぼくの家には「姉」がいる。 「姉」は姉だが実際の姉ではない。母の母の、ずっと前の代からぼくの家で「姉」をしている。 姉はぼくを連れて瀬戸内海の島で夏休みを過ごす。ささやかな2人……
自分が・・・自分たちがいつから生きているのか いつ成長し、いつ滅びを迎えるのか ひとつの命として当然のように訪れるものが、気が付いたら失われていた。 決して老いぬこの身は、どれほどの傷を負っても瞬……