男の子が記憶の中の女の子を救いに行く話です。即興小説1h「錆びた/悠久/遠く」。あまり救われない終わり方をします。
霧から響く音か、限界が近いここか。人は終わり支度を迫られている。それならいっそ。
終わりゆく世界を見つめながら、人でなしの青年は思考を回す。くるり、くるりと舞い散る桜の花弁のように。
雨が降っていた 限りなく暗い 緑色の雨が
人類のいなくなった地上で、残されたロボはひとりジャガイモ畑を耕しつづける毎日。 そこに、ある日とくべつな来客が現れて……。 (本作はブンゲイファイトクラブ3に出場しました)